セコム医療システムと豊田通商など、インドでの日本式総合病院事業にJBICが出資

セコムと豊田通商が運営するインド初の日本式総合病院事業にJBICが出資
~医療事業への出資参画第1号~


 このたび、セコム株式会社のグループ会社であるセコム医療システム株式会社(以下、セコム医療システム)、豊田通商株式会社(以下、豊田通商)、インド財閥のキルロスカ・グループの3社は、インド南西にあるカルナータカ州の州都バンガロール市において3社で共同経営する総合病院事業会社「タクシャシーラ・ホスピタルズ・オペレーティング」(以下、タクシャシーラ社)に関し、株式会社国際協力銀行(以下、JBIC、総裁:渡辺 博史)を割当先とする、第三者割当増資による優先株式の発行並びに引受けにつき合意しました。JBICが医療事業に出資参画するのは今回が初めてであり、出資額は6億3000万ルピー(約11億円)です。

 本事業の運営母体であるタクシャシーラ社は、2014年3月、「サクラ・ワールド・ホスピタル」を開院しております。当院は、脳・神経系、心臓系、消化器系の疾患を中心とした、高度急性期医療に対応するための高性能な医療機器と入院・手術設備を持つ、294床の総合病院です。血管造影装置を備えたハイブリット手術室をはじめとする最新の医療機器と最先端の医療技術を用いた高水準の医療体制を整えています。さらに、医療スタッフへの教育にも力を入れており、日本式のきめ細かな医療サービスを提供してまいります。

 このたびのJBICによる出資は、「日本経済再生に向けた緊急経済対策」(2013年1月閣議決定)を踏まえたもので、日本企業の海外事業展開を支援する目的として2013年2月に創設された「海外展開支援出資ファシリティ」を活用したものです。JBICの株主としての参画は、本事業のさらなる安定と信用力の強化に加え、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。また、本件は、日本式医療技術・サービスの国際展開を支援するものであり、日本政府の政策(「健康・医療戦略」)も踏まえたものです。

 セコム医療システムは、メディカル事業を展開するなかで、日本国内で18の病院と提携し、地域に根ざした高品質な医療サービスの提供に取り組んでいます。今後、新興国を中心に海外で高度な医療サービスへの需要の増加が見込まれる中、積極的な海外展開を企図しています。

 豊田通商は、経営ビジョン「GLOBAL 2020 VISION」の下、生活環境の向上に貢献する「ライフ&コミュニティ」分野の戦略的事業領域のひとつとして、病院事業・医療周辺のサービス事業、介護事業などに注力しています。今後は、本ビジネスモデルを新たな足掛かりとして、インドのみならず他国においても医療事業の展開に積極的に取り組んでまいります。


<「サクラ・ワールド・ホスピタル」概要>

 ※添付の関連資料「概要」を参照

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