松戸市政の課題、市立病院建て替え遅れ


Yomi Dr.

任期満了に伴う松戸市長選が8日、告示される。これまでに4人が立候補を表明しており、激戦が予想される。告示を前に、県内で人口3位の市政の課題を探った。
 ■新病院
 大きな課題の一つが、同市上本郷にある市立病院(病床数約600)の建て替え問題。耐震性の問題から10年以上前から検討が始まり、移転や現地での建て替えなど案が二転三転してきた。現在は、同市千駄堀に移転建て替えする計画が進んでいる。
 急性期医療などを担う新病院について市は当初、2017年3月の開院を予定していた。市は実施設計と施工を一括発注する方式で公募。だが、昨年10月に参加を表明した3業者が、資材価格の高騰などで市が示した上限価格(134億円)を超えてしまうとして辞退した。市は上限価格を設けずに再公募する方針だが、開院の遅れは必至の状況だ。
 ■汚染焼却灰
 東京電力福島第一原発事故の影響で発生した、国の基準(1キロ・グラム当たり8000ベクレル)を上回る放射性物質を含む汚染焼却灰(指定廃棄物)。市は、県営手賀沼終末処理場内の一時保管施設に約52トンを保管。ほかに市内のごみ焼却施設で、指定廃棄物を含めた汚染灰約1100トンを抱え、市は「市内での保管状況は逼迫ひっぱくしている」とする。
 指定廃棄物は、国が県内に設置する最終処分場で処分されるが、候補地は未定。一時保管施設での保管期限の15年3月までに処分場が確保できない場合、市が指定廃棄物を引き取らざるを得なくなる可能性もある。市は「処分場設置は国の責任」とするが、先行きは不透明だ。(松本勲)
(2014年6月5日 読売新聞)

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