東大など、コンクリート表層品質向上技術「美(うつく)シール工法」を開発

コンクリート表層品質向上技術「美(うつく)シール工法(R)」を開発:社会基盤学専攻 石田哲也教授


 石田哲也教授は、鹿島建設株式会社,積水成型工業株式会社と共同で、美しく耐久性の高いコンクリートの実現を目的とした「美(うつく)シール工法」を開発しました。

 美シール工法は、高撥水性特殊シートを型枠表面に予め貼りつけてコンクリートを打込むだけという非常に容易な工法です。シートを貼ることで表面側への水分の移動が抑制されるため、型枠との間に水膜が出来ず水分がコンクリート内部にとどまります。この結果コンクリートが自ら持つ水分で自らを保水養生することとなり、また表面も緻密に仕上がります。美シール工法で用いる高撥水性特殊シート「美シート」は、型枠への貼りつけを考慮して施工性などに工夫を施したシートです。美シートを使って作製したコンクリートは、写真のように表面の色つやに極めて優れ、表層品質の向上に有効であることが確認されました。

 コンクリート構造物の耐久性向上には、表層部の品質が極めて重要です。表層部が密実であれば劣化因子が表面から浸透しにくくなり、構造物の劣化、すなわち内部の鉄筋腐食を防ぐことができます。密実なコンクリートを実現する「美シール工法」により,美観に優れるだけではなく高い耐久性を持つコンクリートが実現されます。


 ※参考資料は添付の関連資料を参照

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