コーヒーがアルコール性肝炎の死亡率を下げる可能性

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アルコール以外に肝臓に影響する飲み物は?
肝硬変は、肝臓がんに移行するリスクも高い病気であることはご存じの方も多いでしょう。多くの人が認識しているように、アルコールは肝臓に望ましくない影響を与えることで有名です。では、肝臓に良い影響を及ぼす飲み物については、ご存じですか?
シンガポールの専門家は、日常的に口にする飲み物が肝臓の健康に影響を及ぼすかどうかを調査しました。調査に参加したのは63,275人の中年の男女で、食生活、日常生活の習慣、健康状態についての質問に答えてもらいました。飲み物についてはコーヒー、紅茶、緑茶、炭酸飲料、フルーツジュースなどについて、口にする頻度を尋ねました。
約15年間に及ぶ調査期間のうちに、肝硬変で亡くなった参加者は114人いました。このうち、29%にあたる33人はB型肝炎ウィルス感染による肝硬変、2%にあたる2人はC型肝炎ウィルス感染による肝硬変、そして、12%にあたる14人がアルコール性肝硬変でした。
参加者の回答内容を分析すると、アルコール性肝硬変による死亡率と日常的にコーヒーを飲んでいる人たちの間で、関連が見られることが分かりました。
1日2杯のコーヒーで死亡率がダウン
アルコールを飲む人と飲まない人を比べると、コーヒーを飲むことが肝硬変での死亡率に影響していました。アルコール性肝硬変の人たちの間では、コーヒーを1日に2杯以上飲む場合に、肝硬変による死亡率が66%もダウンしていたのです。この特徴は、ウィルス性の肝硬変にかかっている人たちの間は見られませんでした。
この報告では、コーヒーのどの成分が効くかについては触れられていませんでしたが、これも抗酸化作用の賜なのでしょうか。お酒を飲む方は、目覚ましや気分転換にプラスアルファの効果も期待して、コーヒーを飲むようにしてみてはいかがでしょうか?(唐土 ミツル)

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